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極めてよく見る塗装後に起きる不具合

笑顔の塗り替え講座,

傷んでしまった幕板(外壁の1階と二階部分の真ん中にある帯状のもの)。

傷んでしまった幕板

このように表面がボロボロになってしまった幕板は簡単な塗装ではカバー出来ません。

良く見かけるのがボロリと剥がれた部分にパテをして塗装するパターン。この施工方法の場合は早くて一度めの夏と冬を越えたあたりから剥離が始まります。

次に見かけるのがシーラーを塗ったあとにパテ処理を行ってから塗装するパターン。この施工方法の場合は2年目くらいから徐々に剥離が始まります。

そして次が上級な塗装をするから大丈夫だと業者に言われるパターン。塗装が剥がれてしまう原因は塗料の品質とは無関係なので上塗りにいくら最上級の塗料を使用しても処理を誤れば簡単に剥がれてしまうのです。

ではボロボロに傷んだ幕板はどうすれば良いのか。

ズバリ撤去して貼り替えることをお勧めします。

そして貼り替えるなら絶対に今と同じ製品ではないものにする事。
(同じものにすると同じ年月が経過したらまたボロボロになります。)

しかし幕板の張り替えとなると製品によっては数十万円の費用がかかります。でも、数年後にまた足場を組んで塗装し直したり何度も塗り替えを依頼するストレスを考えたら、、、。(何度も業者に補修をお願いをしているとまるで自分がクレーマーのような気持ちになって病んでしまいます。)

とはいえ貼り替えを行うのはあくまでも素材がボロボロになっている場合の話です。

まだ貼り替えるほど傷んでない場合は塗料の品質を問うよりも下地作りを徹底するといいでしょう。
適切なシーラーを用いて素地を固めてから仕上げを行うのです。

ただこの時にパテを使用するのであれば慎重にならないと剥離に繋がるので注意が必要です。
出来ればパテの使用は避けたいところ。

幕板の色は褪せているけどまだ十分な塗膜が残っている場合は適切な下塗りを行ってから上質な塗装仕上げを行いましょう。油性シリコン以上が好ましく、出来ればフッ素クラスが最適です。

ただし、単純にフッ素を塗るだけでは不安です。

後に起こるであろう凍害による塗膜剥離や腐食を防ぐための予防策も忘れてはいけません。

塗れば綺麗になるのは当たり前。麗を長持ちさせる塗り替えをしなければ意味がありません。

広い壁だけでなく細かい部分にも入念なお手入れをしてあげること。

これが正しい外壁塗装工事なのです。